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日の日記
8月13日(水)P.M22:08   アニオケレビュー

タグの打ち方忘れそうなレベルで久々過ぎる。
久々に蒐一郎を描いた気がする。
ずっと描きたかった。描けて良かった。

前回の日記は2024年の年末だった。
そこからおおよそ半年以上経った。
ありがたい事に、今でも『魔王城でおやすみ』に嵌っている。

2026年のカレンダーも欲しくて、企画をしてしまった。
こんな私の依頼に賛同してくれる優しい方々が多数いてくれて感謝に堪えない。
もう魔王城のカレンダーで日々を過ごさないと身体がどうにかなってしまう…落ち着かない…
中毒である。


この半年の間にも、『魔王城でおやすみ』で構築された人間関係によってあれやそれやがあったのだ。
一緒にお出掛けしたり、一緒に映画を観たり、ご飯を共にさせて頂いたり…
イベントも参加した。本も作った。
珍しく、描き下ろしの本を作った。

そのイベントでのやり取りで、私の好きな作品の連載が10周年を迎えるという事実を知り(気付くの遅いな)この機にカレンダーを作らない道理があるか!?という気持ちで動いたのだ。
私が魔王城でおやすみに出逢ったのは2020年…5年程前なのだが、人によっては、10年という長い歳月を魔王城でおやすみと言う作品と共に過ごしているということになるんだなぁ。
小学生が大学生になるくらいの期間だ。



この日記を書き出したのは13日だが、書き終えるのに日数がかかっているので、既に22日になってしまった。
その間に忘れたくない、記録に残しておきたいイベントがあったので記しておこう。

8月15日(金) アニオケ プリンセスチュチュ&銀河英雄伝説 の鑑賞へ行ってきた!!!
初・オーケストラコンサート!
いや、正確には「初」ではないかも。10年くらい前に、職場の同僚のコンサートへ行った事がある。
プロのガチのコンサートは初めて。

TwitterのTLに、チュチュと銀英伝のコラボアニオケコンサートがあると流れてきて…
両方とも知っている私徳過ぎるコンサート…!行かぬ手はない…!!と思い、行く事を決定。
チケット販売開始日に即購入。
しかもプリンセスチュチュは割と最近、友人(友と呼ぶことをお許しください)にDVDを借りて、丁度観たばかりだったのだ!!
銀英伝は言わずもがなというか、高校の時に観てからずっと好きだ…


そして当日。
会場は『東京オペラシティ』という場所だった。
A席とS席があったのだが、値段が1000円しか違わなかったのでS席でチケットは購入していた。
当日はチュチュファンの友人(友と呼ぶことをお許しください)と共に鑑賞!


私は少し早めに会場に着いたので、少し散策。
ポスターが貼ってあると現実味が増す…本当にやるんだな…現実なんだな…(感慨深い)
そしてチケットを見せて会場内へ入る…
寄贈されたお祝いの花と、作品の主演声優さんや関係者のサイン入りポスターが展示されていた。
そしてそこには規則正しい行列が。
それらの写真を撮るための列だ。
な、なんてお行儀が良いんだ…!!!(並んだ)

チュチュのアクスタを持参されている方とかいて、素敵だったな〜。
アクスタと共にその花束とポスターを撮影していた。

そして程なくして友人と合流。座席へと向かう…
S席…半端なかった…
1列目だった…スゲェ…楽譜が見えるレベルの近さ…

開演時間になり、楽団の方々がステージへと現れる。
印象的だったのは、ヴァイオリン奏者さん。
ほぼ全員、左の下顎に痣があった!!
ヴァイオリンだこ?ヴァイオリンをずっとずっと続けているからこその痣なんだろうな…
それだけたくさん、練習して、演奏して、ヴァイオリンと共に生きてきた歴戦の猛者なんだろうな…
と一人で勝手に感じた。

演奏家の方々が定位置に着いた後、指揮者の方が登場!
観衆の拍手がより一層大きくなった。
すぐに演奏は始まらず、MCのおじさん(作曲家であり、このアニオケの主催)が登場。
今回のコンサートについて諸々簡単にお話してくれた。
第一部はプリンセスチュチュで使用されたクラシックを映像と共に。
第二部は銀英伝で使用されたクラシックを、同じく映像と共に。
また、それぞれ書き下ろしの新たな脚本や、声優さんによる生アフレコ、トークなどもある!
めちゃ豪華だ!!!

そしていよいよ始まる…!!!
プリンセスチュチュのアバンの…曲…!!!
語りはアニメの時とは異なり、主人公のあひるちゃん!
しかもその場で…!アフレコしている…!!!??
豪華すぎませんか!?

なお私はクラシック全く詳しくないので、「あ、このシーンで使われた曲だ!!!」みたいな楽しみ方になる。
プリンセスチュチュの代名詞ともいえる「白鳥の湖」は流石に分かる。
そして作中でもとても感動的なシーンで使用されているのだ…
アニオケの特徴、アニメの映像と共に生オーケストラを楽しむ…
あの感動のシーンが、生の…オーケストラでとんでもなく迫力とエネルギーを感じるシーンに…
生の音ってこんなに凄いのか…
身体に響くというか…
これは和太鼓演奏とか阿波踊りでも感じるけど、音の波動が身体に伝わってくるんですよね。
あと何だろう、耳で感じる音の種類が多い。
知ってるクラシックだから楽しいし…最高では…?

と思っている間にチュチュの演奏は終わってしまった…


その次はチュチュで出演されていた主人公役の声優さんと、主人公の学校の先生を演じていた声優さんが登場!
そこで書き下ろされた脚本を生で演じてくれる…!!
オリキャラ(?)のワダッセルマイヤー(※MCであり主催であり作曲家の方)も盛り込まれていて楽しい演出だった〜
チュチュは確か20年くらい前のアニメなのだけれど、それでも当時の声を出せる声優さんマジ凄いなって思いました。
チュチュを演じていた声優さんは、作中でチュチュが装着していた赤い宝石のネックレスをしていたり、猫先生を演じていた声優さんは、猫耳を装着していたり、作品に寄り添ってくれていてとても素敵だった…


さて、休憩を挟み第2部…

銀河英雄伝説のターンですな…
銀英伝も、作中BGMはクラシックを使用されているアニメ作品。
そこがチュチュとの共通点と言う事で、今回コラボしたらしい。
ポップでキュートなキャラデザで、女の子向けのアニメの印象を受けるチュチュと、劇画チックで戦争・歴史・英雄!みたいなどちらかと言うと男の子向けのアニメの印象を受ける銀河英雄伝説…全く毛色の違う2つの作品がコラボするの、不思議な感じだ!

銀英伝の演奏が始まるともう…私は滾った…
親の顔より聞いたメロディ!!!!(?)
そうか、君は「交響曲第3番第1楽章/マーラー」と言うのだな…

そして、多分私が視聴していない、劇場版?の映像が流れ出した。
その映像と共に、長い宇宙と人類の歴史が語られるのだが…
堀川りょうさんの生語り…!!!!!!
ラインハルト…!!!!!
うぉぉぉぉ……
ラインハルトを感じる…
銀河英雄伝説は、40年近く前のアニメだ……
だというのに、まだ…その声が…出せるのですか…
というか生の…堀川りょうさん…しゅごい…TVで聞いた事のある声だ…混乱する…いや、それはチュチュの時もそうだったのだが!!!!
堀川りょうさんはラインハルトであり、ベジータであり、服部平次である…
とてもすごい…


その次(だったかな?)の「新世界より」はOVA版でも観たシーンなのでワカル…ワカルぞ…!!!ってなりながら楽しめた!
でもな、このアニオケのキービジュアルに登場している銀英伝のキャラはラインハルトとキルヒアイスなのだが
彼らはほとんど映像に登場しない!
私と一緒に鑑賞してる友は、銀英伝は未履修だ。
なんというか、映像としては『知らない沢山のおじさんが出てきて、宇宙戦艦で戦ってる』だけなのである。
知らないおじさんばっかりで大丈夫かな?楽しめてるかな?と心配になってしまった。
なんでこのおっさん、若めのパイロットに殴られてるんだろう?とか
そもそもどちらが敵で、どちらが味方なんだろう?とか、マジで謎だったと思う。


さて、その次の演目は「キルヒアイスの死」
配布されていた目次でも書いてあったが…!未履修の人にとっては特大のネタバレだ!
でもまぁ40年前の作品に「ネタバレ」も何もないよな。

キルヒアイスの死のシーンを生のオーケストラと共に、更に堀川りょうさんによる生アフレコで当時の悲しくも切ないシーンを再演…という趣旨だ。
キルヒアイス役の広中雅志さんは声のみの出演 と表記されていたのので、新たに収録した音源ではなく、もともと収録されていた音声をそのまま使用だと思う。

オーケストラのタイミングなど全く関係なく、規定通りの調子で流れるアニメ映像に対して、タイミングを見事に合わせてオーケストラを演奏する技術…
そしてオーケストラという爆音の中で、きっと本来のアニメの収録とは全く異なる環境の中で、見事にアフレコを完遂させた堀川りょうさん…
プロって凄い…!!!

オーケストラはやはり指揮者の人がタイミングとかを計らっているらしい。
指揮者の人は「指揮に見事に合わせてくれる演奏の方々の力あってこそ」って感じの事言っていたけど、多分指揮の人も凄い人なんだと思う。
指揮者の人、すごい「指揮者!!」って感じの映える方だったな。
綺麗な白髪に黒い礼服(名前分からんけど燕尾服ではなかった、丈のやや長いやつ)。 全身を使って指揮している様子はまさに「指揮者!」って感じだった!
跳んだりしゃがんだり、めっちゃアグレッシブに動く!
そして靴!
アグレッシブに動いた時にチラリチラリと見える、指揮者さんの靴の裏が…!!赤い!!
赤い靴底の革靴…めっちゃカッコいい…!!
調べたら「レッドソール」って言うんだな…ルブタンというブランドのものなのかな。
めっちゃお洒落だった…

S席だからこそ見える景色だよなぁ。
他にも、ハープの細かな装飾とかもめっちゃハッキリ目視できたし。

キルヒアイスの死の熱演の後は堀川さんへのインタビュー&トーク。
当時自分とキルヒアイス役の広中さんが一番の若手だった、若手なのにラインハルトとして偉そうに命令する立場だったのが恐縮だった、当時のほぼすべての声優が参加しているので、「銀河声優伝説」なんて言われた 等の鉄板エピソードや、
初めての生オケアフレコの感想など…
地声の中にもラインハルト成分が含まれていて、すげぇ〜!って思いながら聴いていた。


そして最後は「ボレロ」!
わが征くは星の大海の劇中BGMだ!
だがしかし、私はコレを…1度しか見ていない!

ミュッケンベルガー元帥の指揮下でラインハルトやロイエンタール、ミッターマイヤー…OVAのひとつ前の戦いだ。
ワイヤーが同盟軍を襲っている!

ボレロ、クラシックとして有名なのでこちらももちろん知っている。
徐々に徐々に参加する音が増えて行って、雄大さが増していく…熱量がジワジワと上がっていく…
最後のところで戦も終結するところがほんとタイミング上手いなと思った。

しかし映像としてはおじさんがずっと映って、宇宙戦艦が光線を発しているので、履修してないとマジで意味分からんのでは!?となった!

映えや人気の傾向からか、銀英伝はどうしても帝国側の方に焦点が当たりがちだけれど、同盟も…同盟も良いんだよ…!!という気持ちが勝手に沸き立ってしまった。
いや分かる、生ける芸術とも言われる天才ラインハルトの、旧帝国から皇帝の地位を簒奪し、新たな皇帝へと昇り詰めていく様は物語の根幹でもあるし。
だがしかし、民主主義という思想を大切に想い、その才幹から嫌々ながらも守るものの為に戦いに身を投じるヤンも、銀英伝と言う作品のW主人公なのだ…
優れた専制君主と、腐敗した民主主義、どっちが良いんだろうね?みたいなね。
どちらも互いの正義の元に戦っている……

と思いつつ素晴らしきボレロもあっという間に終わってしまった。

あっという間であった……これですべての演奏が終わった…
18時30分開演で、20分の休憩を挟んで21時終了(予定)…2時間近くも経っていた…だと…?
と思いながら、盛大な拍手を続ける。

これで終わりか〜アンコールとかないのかな〜などと思いながら拍手を続ける。
だが周囲の拍手が少なくなってくるので、それに合わせて拍手を終わらせる。

登場するMC。
「(前略)このアニオケの恒例なんですが、アンコールがあります!アンコールはチュチュと銀河英雄伝説、両作品で使用された『リヒャルト・ワーグナー作曲 歌劇「ローエングリン」より、第3幕への前奏曲』です!(略)撮影OKなので、お土産として持ち帰って下さい!ハッシュタグアニオケ で是非投稿してください!」

太っ腹すぎでは!!!!?????
撮った。
S席まじパネーです。
観客が…映らん…凄い……
聴いた事のある曲だ……(当たり前体操)
キルヒアイスの出撃のシーン等に使われていると言っていた。
チュチュでももちろん聞いたはずなんだが…そこまで覚えていなくて…(悲)
チュチュもアマプラで動画配信してくれ…!!!
観る為の媒体増えてほしいぜ!!!


アンコールが終わった後、今度こそ盛大な拍手!!!
指揮者がまず立ち去り、次に演奏家の方々が順に立ち去っていくのだが…
こう、演奏家の方々が互いに握手したり、演奏を互いに讃え合ったり、労をねぎらったり…そんな様子も丸見えでね、凄く良かった…
楽器を拭き拭きしてる様子も丸見えだった。
拭き拭きし終わってから去って行った人とかも居た。
そして全員がいなくなり、ステージに残されたのは楽器のみだ。
どこか寂しさを覚える景色。
終わりを迎えたことの証だ。

エヴァの劇場版のシーンを思い出すな…などとオタクは思った。
とてつもない充足感だった……
多分この充足感は、S席という、とんでもなくステージど近座席だったからこその体験…


そういえばコンサート中に、観客の人で咳をしてる人がいて、めっちゃ音が響いてたんですよね。
なるほど、コンサート会場というのは、音が響く構造で作られている…!!
そりゃぁ生で演奏しているオーケストラの音が、会場全体に聞こえるようになっているのだから当然だ!
小さな咳ひとつでもこんなに響いてしまうのか!!
と結構衝撃だった。

あと映画館と比べるとやはり民度が高い…!!!!
咳という不可抗力を除けば(しかもその咳もたった一人によるもの)一切、雑音が無かった!
誰一人として、携帯電話の着信音を鳴らさなかった!!
私語をしなかった!(少なくとも私の耳に届く範囲ではなかった)
そりゃぁ確かに1公演でそれなりの値段するからな…皆ガチ勢だよな…!!!
そうか、この場に居る人全員ガチ勢…!!

興奮のままに友と少し遅めの夕飯を共にする。
会場となったオペラシティは、シティの名宜しく飲食店が多く入居しているのだ!
閉会後も開いているお店に入り、友と共にオケの感想や共にハマっている魔王城の話をしたり、楽しすぎる時間だった…
ほんと、素敵な時間を過ごせた…
ありがとう、アニオケ…


この日記を書くのにかなり時間を要して、もはや日記を通り越している。
書き終えたのは8月23日である。